1988年
課題曲A:吹奏楽のための「深層の祭」(★★★★★+★)
課題曲屈指の難曲として有名な曲。
主題を理解すれば、それの変形なので実は分かりやすいよ。
しかし、テンポは変わるし拍子も変わる。
そして速い動き(全ての楽器に)は連発。
全体的に合わせるのが困難で、クロスバイマーチと違った難しさ。
最初に聴いた時は意味不明に思えたが、聴く度に面白さが分かる名曲。
課題曲B:交響的舞曲(★★★★☆)
兎に角6/8拍子の技術的の曲。
非常に細かく楽譜が書かれており、同じパートでソロが2人に分けられているなど細かい。
曲調は分かりやすいので、余計に細かい動きが合わないと失敗が目立つ。
課題曲C:マーチ「スカウト・アンド・シンプル」(★★★★★)
泣きたくなる程難しいマーチ。
トランペットは★6つ通用する難しさ・・・いや疲労度MAXかな。
音が細かくて跳躍も多くて木管とトランペット(そしてトランペット1番は結構な高音域)は全然休みが無い。
・・・何と言うか、故・原氏はトランペットに恨みがあったと思えるくらい、トランペットが大変。
課題曲D:カーニバルのマーチ(★★☆☆☆)
この年はA〜Cが物凄く難しい曲ばかりだったので、この曲を演奏した人は多いのでは?
サンバ風の非常に楽しいマーチで、打楽器の力量があれば形になるよ。
最後に出てくる金管楽器の下降系ベルトーンが非常に難しいが、それ以外は特に難しく無いよ。
本当に楽しい曲で、練習曲にお勧め。
1987年
課題曲A:風紋(★★★★☆)
吹奏楽を有る程度知っている人なら誰もが知っているだろう名曲中の名曲。
しかし、物凄く綺麗な曲なので音色の濁りが許されない。
そして、中盤からの2/2拍子は伴奏系が6/8拍子に組まれる難しさ。
色んな演奏会でも定番になり、更にはプロでも取り上げられる事の多い曲。
★は4つと難しいが、1回は吹いてみたい名曲。
課題曲B:渚スコープ(★★★★★)
風紋の陰に隠れて埋もれがちだが、この曲も非常に綺麗な名曲。
綺麗さは同じくらいだが、技術的難易度はこちらの方が上。
音の薄い中での木管による16分音符は難しい。
全体的に音が薄いので更に音色の透明さが求められる。
中盤の速い部分の金管は細かくて難しい。
難しいけど、風紋と同じく演奏して欲しい名曲。
課題曲C:コンサートマーチ'87(★★★★☆)
物凄く重厚なマーチ。
リズム系が弱く、旋律ばかりが目立つ曲。
非常に形になりにくいマーチで、物凄く難しいリズムが無いが1回聴いただけで合わせ辛いのが分かる。
課題曲Aの凄さと後述する課題曲Eの演奏しやすさにより人気が無い曲・・・。
旋律と対旋律だけでは曲は成り立たず、これは有る意味87年で1番難しい曲。
課題曲D:ムービング・オン(★★★★☆)
★4つだが、高音木管・トランペット・ホルンはそれ以上。
重厚なポップス系課題曲で、岩井氏とは違った大人な雰囲気の漂う面白い曲だよ。
低音や打楽器は美味しいのだが、特にトランペットは物凄い高音を要求されるので大変。
これが演奏会なら楽しく吹けるだろうが、技を競うコンクールで選択するのは難しい。
課題曲E:マーチ「ハロー!サンシャイン」(★☆☆☆☆)
沢山の課題曲が採用されている松尾氏のデビュー曲で、恐らく1番の人気曲。
他の4曲の難易度が高すぎて急遽佳作合格した曲だが、本当に楽しいマーチ。
結構細かい動きはあるけど難しくは無いよ。
どの楽器も美味しいのだが、特にユーフォニアムが目立つ曲かな。
2007年課題曲の作者、栗栖氏・高木氏が影響を受けた曲と参考演奏集に載っていたよ。
GOLDも中学生の時に練習曲で吹いて楽しかったし、これは色んな人に吹いて貰いたいよ。
1986年
課題曲A:吹奏楽のための「変容」(★★★★☆)
この曲はパッサカリア形式なので、冒頭の主題が全てかな。
★3つか4つかと悩んだが、技術的にそれ程では無いが、兎に角テンポ設定がシビアなのでアナリーゼが大変。
音は比較的薄めなので音色には注意が必要。
次の課題曲Bの兼田氏のパッサカリアの影響を受けたのは間違いない作品で、結構面白い作品だが類似品と見られて評価が低めなのが残念。
課題曲B:嗚呼!(★★★★☆)
ラメントと同じく非常に暗い曲だが、こちらの方が全ての楽器にパワーが必要。
全体的に音域が高めなので、高音木管とトランペット・ホルンが辛い曲。
ただ、ラメントよりも躍動感が有る分イメージは掴みやすいし、結構吹きやすいと思うよ。
課題曲C:吹奏楽のための序曲(★★★★★)
物凄く難しい日本風の曲。
先に書いた間宮氏の曲は2曲とも★5つだったし、やっぱりこの人の曲は難しい曲ばかりだね。
木管が物凄く難しく、細かい動き加えて跳躍ばかりでリードミスが多そう。
ソロ・トランペットは最後の方に長い時間旋律を吹くし大変。
伴奏も変に細かい動きや休みが多いのでタイミングがシビア。
課題曲D:コンサート・マーチ「テイク・オフ」(★★★☆☆)
現在でも多くの人に愛されている名作マーチ。
序奏は木管主体で、オーボエのソロ(マーチでオーボエは滅多に使わない)がある珍しい曲。
意外と難しい曲で、打楽器やトランペットはリズムが難しい。
そしてホルンが対旋律で頻繁に使われるが、ユニゾンで非常に高い音の連発で大変。
この年では勿論1番簡単な曲だけど、ハイトーンが多い曲なので大変。
1985年
課題曲A:Overture "FIVE RINGS"(★★★★★+★)
この曲は単純に難しい!
序奏の芦笛をイメージしたピッコロがいきなり難しい。
序盤の金管は気持ちよく吹けるが、裏の木管は細かい動きばかりの伴奏で大変。
後半は木管が主旋律だが、相変わらず細かい動きばかりで辛そう。
そして、1番トランペットはハイCの連発と常人では無理に決まっている要求が・・・。
元は映画音楽だし、場面を描写する最上の方法で書かれているので、技術や音域への遠慮が無いのは仕方ないけどね。
あと、ティンパニの連打は難しいけど非常に格好良い。
課題曲B:波の見える風景(★★★★☆)
ロマンティックで力強い真島氏の人気曲。
序盤からちょっと変わった和音が多いので合わせるのが難しい。
技術的に難しいのが真島氏の曲では多いし、これは沢山の練習が必要。
テンポも曲想もかなり変化するのでアナリーゼも難しい。
課題曲C:シンフォニック・ファンファーレとマーチ(★★★☆☆)
取りあえずファンファーレならば金管のパワーは必須。
ちょっと映画音楽っぽい曲で格好良いのだが、何故か人気の無かった曲だけど、金管楽器がある程度上手いバンドなら通用する曲。
まあ、頻繁に変わるテンポ設定は難しいけどね。
課題曲D:ポップ・ステップ・マーチ(★★☆☆☆)
とても楽しいマーチで難易度は低め。
意外と細かい動きが多く、1拍目が強調される形などが珍しい。
とは言っても楽しい上に演奏しやすい良い曲。
タグ:吹奏楽課題曲


